人の性格が異なるように、木もまた、種類によって性質が異なります。
銘木堂は、ささやかながらも、そうした木の性質を学ぶ努力をつづけてまいりました。
木工工芸的であったり、あるいは高級材をふんだんに使用して豪華さを競い合ったりすることだけでなく、木造の「和」と、そこからかもしだされる「間」への憧れが、この40年を支えてくれたように思います。

かつて、誰もが住まい、誰もが快適だと感じた、ごくごく普通の和の間を、この時代の中に復権するお手伝いができればと思っています。

昔、家づくりは主人七分匠（たくみ）三分といわれました。住まいの主役はそこに住む「人」であり、住まい手に快適さを与えなければ家とは呼べなかったのです。
ところが現代ではどうでしょうか。銘木堂は、こうした時代に、木造ならではの肌ざわりと安心感を大切なものと考え、それ故、「人」にとって快適な住まいとは何かを、探し求めていくつもりです。

有限会社銘木堂
代表取締役 後藤 好史